日本での電気・ガス・水道・ネット開通 完全ガイド
引っ越したら、電気・ガス・水道・インターネットはそれぞれ別の契約です。ひとつの窓口でまとめて済ませることはできません。この記事では「一番時間がかかるものから先に」の順番で、申込方法・開通までの期間・立ち会いの要否・退去時の解約と精算までを整理します。
📅 本ページの情報は2026年9月に確認しました
📋 早見表:4つのライフラインの開通方法
| 項目 | 申込方法 | 開通までの目安 | 立ち会い |
| 電気 | 電力会社へ「使用開始」をネットまたは電話で申込 | 当日〜数日 | 通常不要 |
| ガス | 電話またはネットで開栓を予約 | 予約制。入居後数日が目安 | 必要(開栓立ち会い) |
| 水道 | 市区町村の水道局へ「使用開始届」を提出 | 数日 | 通常不要 |
| インターネット | 事業者へ申込。工事が必要な場合あり | 光回線は2週間〜1か月以上 | 工事当日は必要 |
* 上記はあくまで一般的な目安です。事業者・自治体ごとに受付方法も作業日程も大きく異なります——必ず契約する事業者とお住まいの自治体の案内に従ってください。
⚠️ ネットを最優先で。「引っ越してから」では遅い
光回線は申込から開通まで2週間〜1か月以上かかるのが普通で、繁忙期はさらに延びます。4つの中で最も遅いので、新住所が決まった時点で申し込むのが正解です。工事待ちの間はスマホのテザリングや、工事不要のホームルーターでつなぎましょう。
⚡ 電気:通常は最速。ただし「名義変更」を忘れずに
- 申込:入居前または当日に、電力会社へ「使用開始の申し込み」をします。ネットでも電話でも可能です。
- 一番忘れやすい点:前の住人がいた部屋は電気がすでに通っています。ただし契約名義は前の住人のままです。名義変更をしないと、他人の契約を使い続けることになります。
- 用意するもの:住所、使用開始日、氏名と連絡先。新規契約では支払い方法(クレジットカードまたは口座振替)も必要になるのが一般的です。
- アンペア(契約容量):単身向けで20〜30A、家電が多い家庭なら30Aか40Aが目安です。容量が足りないと、電子レンジと電気ケトルを同時に使っただけでブレーカーが落ちます。申込時でも後からでも変更できますが、選べる容量は電力会社によります。
- 会社は自分で選べます:2016年の電力小売全面自由化以降、ガス会社や通信事業者も電気を売っています。乗り換えても配線は変わらず、停電も起きません。比較するときは単価だけでなく「基本料金+従量料金」の総額で見てください。
🔥 ガス:予約が必須で、立ち会いも必要な唯一の項目
入居時、ガスの元栓は閉まっています。ガス会社の担当者が訪問して開栓し、立ち会いのもとで点火と漏れの確認を行います。4つの中で「対面でしか済まない」のはこれだけです。
- 早めに予約:入居日が決まったらすぐ連絡を。引っ越し繁忙期は1週間先まで埋まることもあります。
- 当日は在宅:担当者がガス栓の位置を確認し、点火チェックを行います。本人の立ち会いが必要です。
- 所要時間:おおむね30分〜1時間です。
- 終了時に書類をもらえます:緊急連絡先のほか、毎月の使用量の確認方法やメーターの見方が記載されています。
- 予約時は住所・入居日・希望時間帯を伝えます。「お客さま番号」があれば合わせて伝えましょう。
- 開栓前に自分で元栓をひねらないでください。ガス設備を勝手に移動・改造するのも避けてください。
- 戸建てや一部のマンションはLPガス(プロパン)で、地域の供給会社が担当します。流れは似ていますが会社が違うので、まず自宅がどちらかを確認しましょう。
💧 水道:多くの地域では「使用開始届」の提出だけ
- 申込:お住まいの水道局へ「使用開始届」を提出します。ネット・電話・葉書に対応していることが多いです。
- 基本は在宅不要:バルブは水道局が外部から操作します。まれにメーター位置の確認が必要な場合があります。
- 期間:申請から数日以内に開通します。急ぎの場合は電話で相談しましょう。
- 料金の構成:基本料金(口径による)+従量料金(使用量による)+下水道使用料。上下水道は2か月ごとにまとめて検針・請求されるのが一般的です。
- 先に確認したいこと:管理費に水道費の一部が含まれているマンションや、契約名義がオーナーになっている物件もあります。確認せずに契約すると二重払いになりかねません。
🌐 インターネット:4つの中で最も遅く、最もつまずきやすい
| 方式 | 工事 | 開通までの目安 | 向いている人 |
| 光回線 | 必要(物件によっては不要) | 2週間〜1か月以上 | 長期居住・在宅勤務・端末が多い |
| ホームルーター | 不要。コンセントに挿すだけ | 数日〜1週間 | 短期・工事を待ちたくない・単身 |
| テザリング/モバイルWi-Fi | 不要 | 当日〜数日 | つなぎ・使用量が少ない |
📌 マンションはまず「配線方式」を確認
光配線方式/VDSL方式/LAN配線方式によって、工事の要否も選べる速度も変わります。室内にLAN差込口があるかを見るのが一番手っ取り早く、確実なのは管理会社に聞くことです。
📌 工事には大家の同意が必要なことも
壁に穴をあける、室内に配線を通す場合は、大家または管理会社の許可が必要です。「工事立ち会い」を求める物件もあります。賃貸契約の時点で確認しておきましょう。
📌 「工事費実質無料」には定期契約が付きもの
安く見えるプランほど定期契約(縛り)が付いており、途中解約には違約金がかかります。契約前に期間と解約条件を必ず確認してください。
💳 支払い方法:まずカード、口座振替は後から
- クレジットカード:ネット申込なら選べることが多く、即時有効。来日直後はこれが一番楽です。
- 口座振替:長い目で見れば一番ラクですが、日本の銀行口座が必要で、「振替依頼書」と通帳またはキャッシュカードの提出が要ります。申込から有効化まで1か月前後かかるのが普通で、その間は「払込票」が郵送されます。
- 払込票:コンビニで支払う方式です。滞納すると延滞金が発生し、将来の携帯契約や賃貸審査にも影響することがあります。
- おすすめの順番:まずカードで4つとも開通させ、銀行口座が落ち着いてから口座振替へ切り替える。
🧾 退去・引っ越しの締めくくり:4つとも「中止」と「開始」が必要
- 電気・ガス・水道・ネットは、旧住所の解約(使用中止)と新住所の開通(使用開始)をそれぞれ個別に手続きします。「引っ越せば自動で移る」ものはありません。電気とネットは同一事業者での移転手続きが使えます。
- ガスは新住所で開栓をやり直す必要があり、こちらも立ち会いが必要です。
- 多くの事業者は「使用中止」を数日前までの届出としています。引っ越し当日にまとめて、は間に合いません。
- 最終請求は退去日までの日割り精算になるため、通常月より高い/安いことがあります。これは正常です。
❓ よくある質問
入居当日から電気と水道は使えますか?
電気はすでに通っていることが多いですが、名義変更をしないと契約はあなたのものになりません。水道は「使用開始届」を提出してからあなたの請求になり、通常は数日以内です。ガスは絶対に無理で、訪問開栓の予約が必須です。
ガスの予約が埋まっていて取れないときは?
まず事業者に最短の空き日程を確認し、入居直後で困っている旨を伝えましょう。つなぎとしては電気調理器(電気ケトル・IH・電子レンジ)を使い、入浴は銭湯やジムで済ませる方法があります。自分で元栓を開けるのは絶対にやめてください。
ネットがつながるまでの間はどうすれば?
工事不要のホームルーターを先に契約するのが早く、数日で届いて挿すだけです。光回線が開通したら解約しますが、定期契約の期間に注意して違約金を避けましょう。スマホのデータ容量が足りるなら、テザリングで数週間しのぐのも手です。
電気・ガスは自分で会社を変えられますか?
変えられます。電力は2016年、都市ガスは2017年に小売が全面自由化されました。ただし会社を変えても設備は変わらず、送配電網・保安点検・緊急対応は同じ仕組みです。比較は単価ではなく「基本料金+従量料金」の総額で行いましょう。
公式参考:資源エネルギー庁(電力・ガスの小売全面自由化)↗
次のステップ
日本での賃貸ガイド
物件探し・契約・入居後にやること。電力会社やガスの種類、ネット配線の確認リストも
ガイドを読む →
銀行口座とSIMカード
口座振替には日本の銀行口座が必要。SIMは工事待ちの間のつなぎにも使えます
ガイドを読む →