日本の医療機関は、クリニックと大病院がはっきり分かれていて、紹介状なしで大病院に行くと余分にお金がかかります。お昼休みに受付が閉まることも。このページでは「受診を決めてから薬を受け取るまで」の流れを順番に整理します。
📅 情報確認:2026 年 9 月軽い症状なら街のクリニックへ。大病院にいきなり行くと、紹介状がない場合に選定療養費を数千円上乗せされます。保険証と在留カードは必携で、自己負担は 30%。診察後にもらう処方箋を持って、薬は病院ではなく薬局で受け取ります(会計も別)。
| 種類 | 規模 | 向いている症状 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| クリニック / 診療所 | 小規模、医師 1〜数名 | 風邪・発熱・胃腸・皮膚・内科の一般外来 | 専門分野が分かれているので科目選びが重要 |
| 総合病院 / 大学病院 | 大規模、複数科+入院 | 検査機器が必要なもの、手術、複雑な疾患 | 紹介状なしは選定療養費が加算 |
| 救急外来 | 大病院のみ | 外傷、急な激痛、意識障害 | 緊急性がないと断られる+加算あり |
| 薬局 | 独立した店舗 | 処方箋で薬を受け取る | 病院とは別会計 |
* 医療機関・地域によって運用が大きく異なります。実際に行く医療機関の案内が優先です。
ここで支払額が変わります。日本は機能分担が基本で、クリニックは日常的な疾患、大病院は重症・複雑な疾患を担当します。大病院に直接行き、クリニックで診るべき症例と判断されると選定療養費(約 ¥5,000〜¥7,700、病院により異なる)がかかります。保険は適用されず、現金支払いです。
判断はシンプルに:自分で歩けて、どこが痛いか説明できる → クリニック。数日続く高熱・激痛・外傷・意識がおかしい → 大病院か救急へ。
すべてのクリニックが外国人を受け入れるわけではありません。判断材料は 3 つ:
厚生労働省や各都道府県が外国人対応医療機関のリストを公開しています。「外国人 医療機関 検索」+お住まいの地域で見つかります。見つからない場合は区役所の国際交流窓口や国際交流協会に聞くのが早いです(地域のリストを持っています)。
日本のクリニックは予約制が主流で、特に初診はその傾向が強いです。飛び込みだと断られたり、長時間待たされたりします。
電話では 3 点を伝えます:「初診です」・主な症状・希望する時間帯。日本語に不安があるなら紙に書いて読み上げる、翻訳アプリの音声機能を使うのも有効です。ネット予約に対応している医療機関もあります。
まず受付に保険証を出し、問診票を記入します。現在の症状と既往歴を書く用紙で、主な項目は:
日本語に自信がなければ「ゆっくり話してください」「漢字で書いてください」と頼んで構いません。中国語話者なら漢字の医療用語はかなり読み取れます。翻訳アプリで症状を先に訳して受付に見せる方法も実用的です。
診察室で症状を伝え、終わったら待合に戻り、番号で呼ばれたら会計へ。
保険証を提示した場合、支払いは医療費の 30%(未就学児・70〜74 歳は別の割合)。最初の明細には初診料(再診より高い)+検査費+処置費が並びます。
費用が高額になりそうなら、「限度額適用認定証は使えますか」と確認を。提示すればその場で限度額までの支払いで済み、全額を立て替えて後から還付を受ける手間が省けます。
日本の病院は薬を売っていません。医師が渡す処方箋を持って、院外または隣接する薬局で薬を受け取ります。薬代は完全に別会計で、ここでも保険証を提示し、同じく 30% 負担です。
処方箋には有効期限(通常、発行日を含めて 4 日間)があり、過ぎると再受診が必要です。受け取り時にお薬手帳を作ってもらい、毎回持参しましょう。どこの医療機関でも服用中の薬がすぐ把握できます。
保険証がなければ 100% 自己負担になります。加入条件・保険料・減免の手続きはこちら
救急安心センター #7119(多くの地域)と小児救急電話相談 #8000があり、24 時間対応です。オペレーターが「今すぐ救急車」「夜間救急へ」「明日クリニックでよい」を判断してくれます。外国語が必要なときは「外国語対応をお願いします」と伝えましょう。
医療の場では、聞き間違い 1 つの代償が大きくなります。使える手段は 3 つ:① 厚労省の医療通訳アプリ(多言語の問診に対応)、② 大病院には医療通訳者がいる場合があるので予約時に「通訳はお願いできますか」、③ 日本語のできる友人・同僚に同行してもらう。緊急時は「どこが痛い」「いつから」「アレルギー」の 3 点をまず伝え、残りは後から補えば十分です。
できますが100% 自己負担で、通常の 3 倍以上になります。そもそも正当な理由なく国民健康保険に加入しないのは違法です。保険証を再発行中の場合は、加入が分かる書類を持参して受付で説明しましょう。
可能ですが、クリニックで診るべき症例と判断されると選定療養費(約 ¥5,000〜¥7,700、病院により異なり、保険適用外)がかかります。避けたければクリニックを先に受診し、必要なら紹介状を書いてもらいましょう。紹介状があれば選定療養費が不要なうえ、大病院でも受診が早くなります。
まず「書いてください」「もう少しゆっくり」とその場で頼むこと。外国人患者に漢字を書いて説明するのは日本の医師にとって一般的な対応です。次に「もう一度お願いします」も有効です。そして薬局が最高の補習の場です。薬剤師が薬ごとに飲み方と注意点を個別に説明してくれるので、ゆっくり説明してもらうか書き出してもらいましょう。
受診してください。日本のクリニックは安く、30% 負担なら一般的な症状で数百円〜2,000 円程度です。我慢して悪化させると、結果的に高くつきます。ただし昼休みと休診日は避けてください。
まず医療機関が限度額適用認定証に対応しているか確認を(対応していれば窓口で限度額までの支払い)。未対応なら、高額な費用は後から高額療養費として還付されますが、いったん立て替える必要があります。入院中は無利子の高額療養費貸付制度も利用できます。手続きは病院の医療ソーシャルワーカー(医療相談室)に相談しましょう。
公式参考: 厚生労働省(医療保険制度)↗ |高額療養費制度 ↗