🗂️ テーマ:暮らし(全 4 ページ・現在地順)
地震と防災:日本で最初にそろえるもの
日本は地震・台風・豪雨が毎年来る国です。このページは読み物ではなく、今日かばんに入れておくものを片づけるためのページです。下のチェックリストはチェック状態を保存でき、印刷もできます。
今日やることは三つです。① 3 日分の水(1 人 1 日 3L)と、火を通さず食べられる食料をリュック一つにまとめる。② 家からいちばん近い避難所がどこで、どう歩いて行くかを確かめる。③ 171 を覚える(災害用伝言ダイヤル:171 にかけて 1 で録音、2 で再生)。残りは後回しで構いませんが、この三つが無いと最初の一晩がかなり厳しくなります。
🎒 防災リュック:チェックするだけで足りないものが見える
自治体の防災ハンドブックは「持ち出すもの」と「家に備蓄して数日をしのぐもの」を分けて書いています。ここにあるのは持ち出すほう(防災リュック)です。チェックはこの端末に保存されるので、ページを閉じても消えません。
水と食料
明かりと情報
医療と衛生
身分とお金
身につけるもの・その他
※ 世帯によって違います。乳児がいれば粉ミルクと哺乳瓶、高齢の家族がいれば常用薬と眼鏡、ペットがいれば餌とケージが加わります。あなたに当てはまる一覧は、お住まいの市区町村が配る防災ハンドブックが基準です(窓口でもらえます)。
⏱️ 揺れた数秒:いる場所で行動が変わります
揺れている最中に逃げ出すのが典型的な致命傷です。けがの多くは落下物とガラスによるもので、建物が丸ごと倒れることによるものではありません。だから動き方はそのときどこにいるかで分けます。
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屋内:机の下にもぐり、脚を握る
出入口へ走ってはいけません。クッションやヘルメットで頭を守り、丈夫な机の下にもぐって脚を握ります(机は滑って逃げます)。揺れが止まるまで動かないこと。
止まったら最初に火を消す(ガスコンロ・暖房器具)。次にドアを開けて、枠がゆがんでいないか確認します。エレベーターは使いません。
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屋外:塀・看板・電柱から離れる
危ないのはブロック塀・自動販売機・広告看板・ガラス張りの壁です。手やかばんで頭を守り、公園や広場などの開けた場所へ素早く移動します。
河川敷・崖・海のそばには近づきません。津波や崖崩れが続くことがあります。
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車の中:減速して路肩に停め、車内にいる
急ブレーキは厳禁(追突されます)。ハザードを点けて減速し路肩に停め、エンジンを切ります。揺れている間は車内のほうが安全です。
やむを得ず離れるときは、鍵は車内に、ドアはロックせずに。緊急車両が動かすことがあります。
🚨 警戒レベル 5 / 4 / 3:いつ逃げて、いつ待つか
日本の気象・避難情報は五段階の警戒レベルで示されます。数字が大きいほど危険ですが、「3 になったら全員逃げる」ではありません。ここを取り違えると、備えが無駄になります。
| レベル | 名称 | とるべき行動 |
|---|---|---|
| 5 | 緊急安全確保 | すでに災害が発生しています。外へ避難するほうが危険です。建物の上階や丈夫な部屋へ移動し、命を守る行動をとってください。 |
| 4 | 避難指示 | 危険な場所から全員が避難します。実質的な「逃げてください」です。公共の避難所への移動自体が危険なときは、近くの頑丈な建物か、自宅の最も安全な場所へ。 |
| 3 | 高齢者等避難 | 行動が遅い人(高齢者・妊婦・乳幼児・障がいのある人)と支援する人は先に避難します。それ以外の人は、いつでも出られるよう準備を。 |
| 2 | 大雨・洪水注意報など | ハザードマップを確認し、避難経路と避難所を確かめます。 |
| 1 | 早期注意情報 | 心の準備。リュックと情報の入手先を点検します。 |
※ レベルは市区町村が発表し、基準は地域ごとに違います。「避難指示」が来てから「まだ大丈夫」と自分で判断しないこと。なお、避難所は国籍を問わず無料で使えます。
📻 災害が起きたとき、情報はどこから取るか
171 —— 災害用伝言ダイヤル(まずこれを覚える)
大きな災害では普通の電話がつながりにくくなります。171 は NTT の災害用伝言ダイヤルで、171 にかけて 1 で自分の伝言を録音、2 で家族の伝言を再生します。Web 版(web171)もあります。携帯各社にも伝言板サービスがあります。つながらないときに何度もかけ直さず、SMS やネットに切り替えてください。
スマホの防災アプリと防災メール
いちばん優先して登録したいのはお住まいの市区町村の「防災メール」です。避難指示や警戒レベルを直接届けてくれ、ニュースより速い。雨量・地震用にもう一つ入れるなら、Yahoo!防災速報、NHK 防災アプリ、特務機関 NERV がいずれも無料です。気象庁のページが一次情報ですが、日本語のみです。
NHK とラジオ
NHK は災害時に多言語で放送します(英語・中国語・ベトナム語・ポルトガル語など)。電気もネットも止まったとき、電池式のラジオが唯一の情報源になります。だからリストに入っています。
🏫 避難所:あとで探すのではなく、今確かめる
避難所は主に小学校の体育館、公民館、コミュニティセンターです。無料で、国籍を問わず入れます。災害が起きてから探すのでは遅いので、今この三つを済ませてください。
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自分の避難所と経路を調べる
市区町村のウェブサイトか窓口でハザードマップを入手します。自宅周辺の浸水深、土砂災害警戒区域、避難所の位置が載っています。そのうえで一度は実際に歩いてみること。地図では近く見えても、実際は回り道ということがよくあります。
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「一時集合場所」と「避難所」を区別する
災害の種類で行き先が変わります。洪水なら高い場所、地震なら構造の安全な建物です。まず一時集合場所に集まってから移動する自治体もあります。地域のハンドブックが基準です。
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連絡が取れる人に居場所を伝える
171 に伝言を残し、家族や友人に「どの避難所へ行くか」を前もって伝えておきます。あわせて大使館・領事館と母国の家族の連絡先も控えておきましょう。災害時は、国内通話より国外からの通話のほうがつながりやすいことがあります。
⚠️ 外国人がつまずきやすい 5 点
- 日本語が読めないので、誰かが知らせてくれるのを待ってしまう。 防災メール・自治体サイト・町内会の回覧板が主な経路で、いずれも日本語です。NHK の多言語放送を流すか、同僚や大家さんに頼んで地域の防災メールに登録してもらいましょう。
- 「外国人は避難所に入れない」と思っている。 入れます。避難所は国籍も在留資格も確認しませんし、在留カードがなくても入れます。
- 水だけ備えて現金を用意していない。 停電するとカード端末は止まり、自動販売機と公衆電話は硬貨しか受け付けません。非常用の現金は小額に崩しておきます。
- 家具を固定していない。 地震のけがは、家が倒れることより、倒れた本棚やテレビ台によるものがずっと多くなっています。今すぐ背の高い家具を突っ張り棒や耐震マットで固定し、ガラスには飛散防止フィルムを。どちらもホームセンターや百円ショップで数百円です。
- 危険は海沿いだけだと思っている。 内陸でも土砂災害と内水氾濫は起きます。海から遠いから安全、と結論づけず、まず自宅のハザードマップを見てください。
🏛️ 避難所・防災メール・防災ハンドブックは「市区町村」が出しています
まず自分の自治体の窓口がどこで、何を扱うかを把握しましょう。罹災証明や保険の減免も同じ窓口です
❓ よくある質問
備蓄は 3 日分、それとも 7 日分?
自治体のハンドブックはおおむね「最低 3 日分」と書き、多くの場合「1 週間」を目安にとも勧めています。3 日は救助を待つ下限、1 週間は物流が戻るまでの現実的な値です。1 人 1 日 3L なら 7 日で 21L になり、リュックには入りません。ふつうは持ち出すかばんに 3 日、家の備蓄でさらに 1 週間をカバーし、置き場所と期限を管理します。
マンション・高層階では何が違う?
三点です。① エレベーターが止まる——地震後は使わず階段で。日頃からスリッパと懐中電灯を玄関に。② 高層階はより大きく長く揺れる——家具固定の必要性は低層より高くなります。③ ドアがゆがんで開かなくなる——揺れが収まった直後に、玄関が開くか確認しておくこと。逃げるときに気づくのでは遅いです。
電気・水道・ガスが止まったら?
まず地域全体かどうかを確かめます(ラジオ・隣家)。停電したらコンセントを抜いておく(復電時の出火防止)。ガスが止まったら元栓と器具の栓が閉まっていることを確認し、復旧後は点検してから点火します。断水時は蛇口を開けっぱなしにしないこと(復水で部屋が水浸しになります)。開閉の手続きはライフラインのページへ。
車で避難してもいい?
原則は徒歩です。車は渋滞を生み、緊急車両を妨げ、動けなくなることがあります。どうしても必要な場合(要介護の家族がいる、避難所が遠い)は、地域のハンドブックで指定された場所を事前に確認し、鍵は車内に残して動かせるようにしておきます。
ペットは避難所に連れて行ける?
多くの公共避難所はペットを受け入れていません(盲導犬などの補助犬を除く)。「同伴避難」用の専用スペースや指定避難所を設ける自治体も増えましたが、数は限られます。まずお住まいの自治体のルールを確認し、ケージ・ペットフード・ワクチン証明のコピーを用意しておきましょう。
公式参考: 内閣府 防災情報のページ ↗ |気象庁 ↗ |消防庁 ↗